車買取と個人売買(メルカリ・ヤフオク)徹底比較|どちらが得?トラブル事例と注意点

愛車を手放すとき、「少しでも高く売りたい!」と誰もが思いますよね?近年、自動車の売却方法の選択肢は大きく広がり、従来のディーラー下取りや買取専門店に加えて、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリやネットオークションを介した個人売買も、一般の方が手軽に利用できるようになりました。

しかし、高額な自動車の取引においては、手軽さの裏に大きなリスクが潜んでいます。「代金を支払ってもらえない」「名義変更をしてもらえず、翌年の自動車税が届いた」といったトラブルは後を絶ちません。

一体、プロの買取業者と個人売買、どちらが本当に得で、安全なのでしょうか?

この記事では、車買取と個人売買(メルカリ・ヤフオク)のメリット・デメリットを徹底的に比較し、実際に起こり得るトラブル事例と、あなたが損をしないための具体的な回避策について詳しく解説していきます!

そもそも「車買取」と「個人売買」とは何か!?

まずは、車を手放す際の主な選択肢である「車買取」と「個人売買」が、どのような取引形態なのかを整理しましょう。

買取業者を通した売却とは?

「車買取」とは、中古車販売店や買取専門業者に車を売却することです。従来の買取では、プロの査定士が車の状態を細かく評価し、市場価格に基づいて買取価格が提示されます。

この方法の最も大きなメリットは、手続きの煩雑さから解放されるという点です。通常、車の売却には、名義変更(移転登録)税金の還付リサイクル券の引継ぎといったさまざまな公的な手続きが必要です。買取業者を利用すれば、これらの面倒な手続きをすべて代行してもらえるため、売り手は必要な書類を集めて提出するだけで済みます。

個人売買(メルカリ・ヤフオク)とは?

個人売買とは、業者を介さずに、売り手と買い手が直接自動車の売買を行う方法です。近年はヤフオクやメルカリといったフリマアプリやネットオークションが浸透したことで、見ず知らずの相手とも手軽に取引できるようになりました。

メルカリは2016年から中古車売買に対応しており、スマホで写真を撮って情報を入力するだけで簡単に出品できます。また、2019年6月からは、ナンバープレートや車検証のQRコードを読み取るだけで相場を提示する「かんたんクルマ相場チェッカー」機能もスタートしています。

しかし、個人売買では、通常販売店が代行してくれる名義変更や車庫証明の取得など、すべての公的手続きを当事者自身で行う必要があるという点が、買取との大きな違いです。

【比較】車買取 vs 個人売買のメリット・デメリット

「車を売る」という行為において、プロの買取と個人売買では、どのような点で違いが出てくるのでしょうか?特に重要なのは、価格面と手間・リスクのバランスという点です。

買取と個人売買の最も重要な違いとは!?

最も注目すべきは、やはり価格と手数料です。従来の買取業者では、プロが正確に市場価格を把握しているため、人気車種や状態のよい車は高値で買い取ってもらえる可能性があります。一方で、中古車業者は「安く仕入れて高く売る」ことで利益を得ているため、どうしても中間マージンが発生します。

これに対して個人売買は、業者を介さない分、原則として消費税がかからず中間マージンも発生しないため、売り手は買取よりも高く売れ買い手は中古車販売店よりも安く購入できる可能性を秘めています。

例えば、中古車販売店で買うよりも少なくとも20〜30万円、輸入車では100万円以上も安く購入できる場合があるという点は、金額的なメリットとして極めて大きいと言えるでしょう。

ただし、個人売買でメルカリを利用する場合、売買が成立すると一律で販売手数料10%が必要となり、高額な中古車取引においては手数料だけで数十万円になるケースもあるため注意が必要です。

以下の表に、それぞれのメリット・デメリットをまとめましたので、ご覧ください。

項目個人売買(メルカリ・ヤフオク等)買取業者(中古車買取店等)
高額売却の可能性◎ 高く売れる可能性大(中間マージンがないため)○ 高価買取が期待できる(装備やオプションも評価対象)
手続きの煩雑さ× すべて当事者が対応(名義変更、車庫証明、税金など)◎ 面倒な手続きは全て代行してもらえる
保証の有無× 保証なし(基本的に「現状渡し」)○ 一定期間の保証を付けられる場合がある
トラブルリスク× 代金未払いや名義変更の遅れなど、トラブル発生率が高い○ トラブル回避率が高い(契約書完備、入金もスムーズ)
手数料(売却時)× メルカリは販売手数料10%が発生する◎ 原則として手数料はかからない
買取確実性△ 買い手が付かない可能性がある◎ わずかでも価値があれば100%買い取ってもらえる

購入者側のデメリットも隠さず解説

あなたが車を買う側を検討している方も、個人売買のリスクは把握しておく必要があります。特に重要なのは「保証」がないという点です。中古車販売店であれば一定期間の保証が付けられる場合がありますが、個人売買は完全に自己責任での購入となります。

購入直後にエンジンやトランスミッションといった高額な部品が故障しても、修理費用はすべて自己負担となるのが原則です。また、個人売買では基本的に現車確認や試乗ができないことも多く、修復歴(事故歴)や冠水歴、メーターの巻き戻しといった重大な瑕疵(欠陥)が隠されている可能性も否定できません。

個人売買に潜む大きな罠!「トラブル事例と回避策」を徹底解説

では、なぜ個人売買は高く売れるにもかかわらず、「リスクが大きい」「覚悟が必要」と言われるのでしょうか?ここからは、実際に個人売買で起こりがちな具体的なトラブル事例と、あなたが法的問題に巻き込まれないための回避策について詳しく見ていきましょう。

売り手(出品者)に責任が及ぶトラブル事例

あなたが車を売る場合、特に警戒すべきリスクは「お金」と「名義」に関するトラブルです。

1. 代金未払い・車両の持ち逃げのリスク

代金の未払いは、最も警戒すべきリスクの一つです。具体的には、以下のような事例が報告されています。

  • 車を先に引き渡したにもかかわらず、約束の期日になっても入金されず、そのまま連絡が取れなくなる
  • 「試乗させてほしい」と頼まれ、そのまま車を持ち去られる
  • 分割払いに応じた結果、途中で支払いが滞る

【トラブル回避策!】
トラブルを避けるためには、車両の引き渡しと代金の支払いを可能な限り同時に行うのが最も安全です。銀行振込の場合は、売主は必ず着金を確認してから車両と書類を引き渡すように徹底しましょう。

2. 名義変更がされないトラブル

車の個人売買における典型的なトラブルが、買い主による名義変更の遅延または放置です。買主が名義変更(移転登録)手続きを怠ると、翌年度以降も自動車税の課税通知書が、車検証上の旧所有者であるあなたの元に届き続けます

さらに深刻なのは、名義変更が完了していない状態で買主が駐車違反交通事故を起こした場合です。運転者が明らかではない場合、車検証に記載された「所有者」に対して、駐車違反の放置違反金の納付書が送付される制度となっています。

【トラブル回避策!】
名義変更の期限と責任の所在を明確にする必要があります。売買契約書に「車両引渡し後、〇日以内に買主の責任において名義変更を完了させる」という条項を必ず盛り込みましょう。名義変更が完了したら、買主から新しい車検証のコピーを送ってもらい、確認を徹底することが重要です。

3. 売却後のクレームと契約不適合責任

車を引き渡した後、購入者から「聞いていなかった傷がある」「すぐに故障した」といったクレームをつけられ、修理代や減額を要求されることがあります。これは、民法改正(2020年4月1日施行)により名称が変わった「契約不適合責任」に発展するケースも少なくありません。

【トラブル回避策!】
個人売買では、プロの業者による取引と異なり、「現状有姿(げんじょうゆうし)」での取引が基本です。トラブルを避けるために、契約書には「引き渡し後は、隠れた瑕疵(かし:欠陥)を含め、売主は一切の責任を負わない」という免責特約を明記することが一般的です。

トラブル回避に必須の「自動車売買契約書」とは!?

口約束はトラブルの元です。中古車のような高額な取引を個人間で行う場合、必ず「自動車売買契約書」を作成し、双方が署名・捺印の上、1通ずつ保管しなければなりません。これが、万が一の際の強力な証拠となるのです。

例えば、契約書には、以下のような項目を必ず盛り込みましょう。

  • 売主・買主の情報、車両情報(車台番号、年式など)
  • 売買代金と支払方法、期日
  • 車両の引渡し日と方法
  • 名義変更の期限と責任の所在(期限内に名義変更が完了しなかった場合のペナルティも定めておくと効果的)
  • 契約不適合責任(瑕疵担保責任)に関する取り決め:「現状有姿」とし、売主は一切責任を負わない旨の特約

安心・確実な売却はどちら?「あなたに合った売却方法」診断

これまで、個人売買のリスクとその回避策について説明してきましたが、結局のところ、あなたにとって最適な売却方法はどちらなのでしょうか?「どちらが絶対に良い」という事はありませんので、あなたの状況や重視したいポイントに応じて、賢く選択することが大切です。

どちらが得?比較診断チャート

個人売買と買取業者の利用が向いている方を、以下の表にまとめました。

検討ポイント個人売買(メルカリ・ヤフオク)が向いている方買取業者(一括査定等)が向いている方
価格重視度業者価格に満足できず、手間をかけてでも最高額を追求したい方市場価格に基づいた適正価格で確実に手放したい方
時間・手間平日に休みが取れ、煩雑な手続きや交渉に時間を割ける面倒な手続きは全てプロに丸投げしたい
リスク許容度代金未払いやクレーム対応のリスクを許容できるリスクゼロで、精神的な負担なくスムーズに取引を終えたい方
知識・経験中古車売買や法的な知識・経験が豊富な方中古車売買に関する知識や経験が少ない

買取業者に売却する優位性とは?

特に重要なのは、買取業者を利用すれば「リスクゼロ」で取引できるという点です。従来の買取では、代金未払いや名義変更トラブル、売却後のクレームの心配は一切ありません

煩雑な書類手続きはすべて業者が代行しますし、買取業者側の過失による修復歴の見落としなどがあったとしても、基本的には消費者が契約不適合責任を問われることはありません。また、車を売る契約をした後に自己都合でキャンセルを申し出た場合でも、一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)が策定したモデル約款を使用している事業者であれば、車の引き渡し翌日までは契約解除が可能で、違約金(キャンセル料)の請求もありません

一方で、買取価格を最大限に引き上げたい場合は、カーセンサーやユーカーパックといった一括査定サービスを活用することをおすすめします。複数の買取業者が競い合う仕組みを活用すれば、個人売買ほどではないにしても、限界まで高く売却することが可能になるでしょう。

まとめ|リスクを理解し、賢い売却方法を選びましょう

この記事では、車買取と個人売買(メルカリ・ヤフオク)を徹底的に比較し、個人売買に潜むリスクと、それを回避するための具体的な手順を解説してきました。

確かに個人売買は、業者の中間マージンがないため、理論上の最高額を狙うことが可能です。しかし、そのためには、名義変更や税金処理といった専門的な知識と多大な手間が伴います。さらに、代金未払いや売却後のクレームなど、予期せぬトラブルに巻き込まれるかもしれないという精神的な負担も考慮に入れる必要があるということです。

特に重要なのは、口約束ではなく、名義変更の期限や契約不適合責任に関する免責特約を明記した「自動車売買契約書」を必ず作成するという点です。

もし、あなたが「リスクや手間を一切感じることなく、愛車の価値を最大限に引き出してほしい」と願うなら、面倒な手続きやトラブルの心配がないプロの買取業者を利用する方が、結果的に「お得」になるケースは少なくありません。

後悔しないためにも、まずはプロの無料査定を利用して、愛車の本当の価値を確かめてみてはいかがでしょうか。

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