
愛車を売却する際、誰もができるだけ高く売りたいと考えるでしょう。車の査定額は、年式や走行距離、内外装の状態やオプション、修復歴など、様々な「評価項目」によって決まります。
今回はプロの査定士が特に見るポイントと、高額査定を目指すための車査定基準を分かりやすく解説します。
車の査定基準とプロが見る評価項目
中古車の査定は、一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)が定める「中古車査定基準」に基づき、「加減点法」で行われます。これは、車の状態に応じて加点・減点される仕組みです。点数は1点がおおよそ1,000円に換算されます。
主なチェックポイントは以下の通りです。
1. 外装の状態
査定士は、ボディカラー、傷やへこみ、サビ、塗装剥がれなどを重点的にチェックします。
- ボディカラー: 黒、白、シルバーなどの「人気色」は高評価です。特にメーカーオプションの「パールホワイト」も人気が高い傾向にあります。
- 傷やへこみ: 目立つ傷やへこみ、ランプ類の破損は減点対象です。ただし、1cm未満の軽微な傷は減点されないこともあります。
- 注意点: 目立つ傷やへこみがあっても、査定前に無理に板金修理を行うことはおすすめしません。修理費用が査定額アップを上回る可能性があり、かえって損をすることもあります。
2. 内装の状態
内装は、ドライバーや同乗者の快適性に直結するため、非常に細かくチェックされます。
- におい: タバコのヤニ臭、ペットの毛、強い芳香剤のにおいは大幅な減点対象です。ヤニ汚れが天井や内張りに付着している場合は40点の減点となることもあります。
- シート・ダッシュボード: 汚れ、シミ、焦げ、破れ、傷、色あせ、へたりなどは減点につながります。シート交換が必要と判断されると大幅な減点です。
- フロアマットやトランク: 泥や油汚れがあると減点対象です。トランクはマットの状態に加え、内張りやサビ、ダンパー、凹みもチェックされます。
3. 走行距離と年式
車の劣化具合を判断する重要な要素です。
- 目安: 普通車は年間1万km、軽自動車は年間8,000kmが平均走行距離の目安とされています。
- 査定への影響: 走行距離が長いと消耗が激しいと判断され減額されます。一方で、極端に走行距離が短い場合(年式が古いのに走行距離が短いなど)は、長期間の放置による劣化と見なされ減点されることもあります。
- 節目: 走行距離が5万kmや10万kmを超える前に売却を検討すると、査定額が下がるのを避けやすいでしょう。
- 年式: 車が製造され初めて登録された年を指し、新しい年式ほど査定額は上がる傾向にあります。
4. 修復歴・修理歴の有無
「修復歴」と「修理歴」は混同されやすいですが、査定への影響が大きく異なります。
- 修復歴: 車の骨格部分(フレーム、クロスメンバー、ピラー、ルーフパネル、フロアパネル、ダッシュパネル、フロントインサイドパネル、トランクフロアパネル)を修理または交換した履歴を指します。修復歴は査定額に大きく影響し、販売時には表示義務があります。査定士はシャーシ底部や工具の使用痕、内部の歪み、左右対称性などから修復歴を見抜きます。
- 修理歴: ドア、エンジン、バンパー、ボンネット、ガラスなど、骨格部分以外の修理や交換の履歴を指します。修理歴の有無は査定にそれほど影響しません。
- 正直な申告: 修復歴は査定士が確認すれば判明するため、トラブル回避のためにも正直に申告することが重要です。虚偽の申告が発覚した場合、契約不適合責任を問われ、損害賠償を請求されるなどのトラブルにつながる可能性があります。
5. オプション装備とパーツ
車のオプション装備は査定額に影響を与えますが、種類によって評価が異なります。
- メーカーオプション: 車の製造段階で取り付けられるもので、サンルーフ、本革シート、先進安全技術(衝突被害軽減ブレーキ、アダプティブクルーズコントロールなど)は希少価値が高く、プラス査定になりやすいです。
- ディーラーオプション: 車の製造後にディーラーで取り付けるもので、フロアマット、シートカバー、アルミホイール、ナビシステムなどがあります。メーカーオプションより希少性は低いですが、プラス査定になる可能性はあります。
- 社外パーツ: 個人の好みが分かれるエアロパーツや社外マフラーなどは、買い手が限定されるためマイナス査定になることがあります。純正パーツを保管し、査定時に提示することがおすすめです。ETCや一般的なタイヤは、装着車が多いためプラス査定にはつながりにくい傾向があります。
6. その他のポイント
- 書類: 点検整備記録簿、取扱説明書、スペアキーなどが揃っていると加点対象です。特に定期点検整備記録簿は、車のメンテナンス状況を把握する上で重要です。
- エンジン回り: エンジンオイルやバッテリーのコンディション、異音、改造パーツの有無も入念にチェックされます。エンジン故障は数十万円単位の大きな減額につながる可能性があります。
高額査定を目指すためのコツ
- 洗車と車内清掃: 査定士に良い印象を与え、「きちんと管理された車」という評価につながります。車内のゴミを取り除き、シートやダッシュボードの汚れを拭き取り、消臭対策を行いましょう。
- 売却のタイミング:
- 決算期(1~3月、9~10月):多くの買取業者が在庫確保に力を入れるため、高値がつきやすい傾向があります。
- モデルチェンジ前:新型が発表されると旧型の価値が下がるため、その前が有利です。
- 自動車税課税前(4月1日より前):4月1日時点で車を所有している人に自動車税が課されるため、その前に売却することでスムーズな手続きが可能です。
- 車検切れ前:車検費用をかけても査定額アップにはつながりにくいため、切れる前に売却を検討しましょう。車検の更新はせずに、そのまま査定を受けるのがお得です。
- 複数業者への査定依頼: 複数の業者に査定を依頼することで、価格競争が起こり、より高い査定額を引き出せる可能性が高まります。
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まとめ
愛車の売却を成功させるためには、プロの査定基準を理解し、適切な対策を講じることが重要です。日頃からの車の丁寧な管理や、売却のタイミングを見計らうことで、より高額での売却が期待できます。